完成した母体は、塗装工程に進みます。 この場合、希望する色が、希望する通りに見えるかどうか、追求していくのですが、現存する見本はないのが普通ですので、確固たる自信をもって指定出来る色を如何に提示して頂くかに掛かって来ます。塗っては眺めを繰返していては、何時迄経っても出来上がらない、乃ち幾らでも金が掛かるということです。 御発注頂いたお客さまは勿論、職人も精魂尽き果て、何処かで妥協してしまいます。 それでは本来のオンリーワン・カスタマイズの意味合いが損なわれていきます。 色から、完成車に注がれる印象は、僅かな違いが大きなものになります。メーカーでも最も苦悩する部分をオーナーに依存する、本来の姿とは逆の部分が露呈する工程でもあるのです。 |
前フェンダー・ドアパネル・カーゴボックスパネルと、面積比は広がっていきます。 でも、目の高さで旨くその差と拡張を料理しています。手前カーゴパネルと、向こうの内側 カーゴパネルの色を同じにして、無駄に別の色を見せないことも相まり、突き進む矢のような印象でこのビュウアングルを楽しませてもらうことが出来ます。 あか・き・みどり・くろと、四色も使っている割にとてもシャープです。 マッハ5ホイルを使用してブレーキディスクを見せたところは、そのシャープさにメカのもつ強壮感が加わって来るポイントです。 分かってないと出来ないですよこれは。 |