続き。後部座席かと思ったら、後はスライドアウトするアイスボックスに占領されていました。怪しいコスプレイヤーもいたりします。
オートキャンパースタイルいろいろ。ドームスタイルの屋根は、中で立てるようにするもの。しかし、何かなこのセンスは。
別にソレホドではなくても、見せる方法ってありますね。こちらのシリーズIは、前輪にフリーホイールハブをつけています。Iはフルタイム四駆でした。これをパートタイムにするには、ハブで切り離すのが手っ取り早い。
いつもいる、ユニオンジャックのシリーズIII。法律の変更を受けてライトをフェンダーに移しました。白いのも、いつもいる。これはディフェンダーの後ろ半分を使ったトレーラーを牽いています。
おしゃれな感じのレンジパトカー。なんか高級。パトカーってでも結構そこここで高級。日本でも大体クラウンとかセドリックとかですしね。ライトウェイトは、決して軽い訳ではないのをスペック表から読み取れるでしょう。
アワードを一杯背負っているディフェンダー。野太い偏平タイヤで思いきりアーバンルック。
ライトウェイトはベースはシリーズII。シリーズIIIになると内装も近代的になりメーターパネルもコントロールポジションとなり、ハイウェイフレンドリーになりました。が、やはり空調がまだ普及しない時代だったので、屋根には遮熱板が多く採用されます。
AAは日本のJAFみたいな団体です。古くから活動していました。ディフェンダーをキャンパーにするとなるとやっぱりここまでやらないと今一つ犠牲が大きいような気がしますのは私だけかしらん。
先にあったキャビネットの車の中。ヘッドルームにやはり無理があるのでポップトップする方向。ファイバートップも暑いですよ。
キレイに仕上げたソフトトップ。最近の限定90。
こだわったディスプレイをされている、たいへんこだわったシリーズI。ごらんあれこのシンプルさを。
元々ランドローバーはここからが始まりです。米軍が放出していったウィリスジープが多用されていた時代、それらの老朽化をカバーする車種として開発されました。サイズはウィリスMBと同じ。エンジンもサイドバルブとしボンネットを低く保ち、ウィリスと同じPTOが使えるように配置され、評判の宜しくなかったパートタイム四駆をフルタイムとしました。
シリーズIIは、OHVエンジンを使い高速巡航性能を期待、IIIはそれを踏襲しつつライト廻りとメーター廻りを近代化し発展。車格も大型化しています。
そうして紡がれて来た60年の年月。間もなく、それが閉じられます。
シリーズIとIIを並べてみましょう。バンパーからのライトの高さは共に大体同じです。搭載されているエンジンの違いで、フェンダートップの高さがどのくらい違うか見てとれるでしょう。これを契機にホイルサイズも1インチ上がり、それに載る車体のサイズは長さ幅共に大きくなり、つれてルーフ迄の高さも増しました。こうしたデザイン変更をして次世代に向かわず、もしエンジンだけを無理に替えてボンネットだけがレイズしていたとしたら、ランドローバーは容易に消滅したでしょうね。最後はディフェンダーのデザートルコネサンスで飾りましょうか。
ピンクパンサーの流れを五十年経て受け継ぐ、全く変わりない姿。
間もなく訪れるターミネーションが、この連綿たる流れを歴史にします。さようなら、アイコニックランドローバー。
今後も、こうしたイベントにはこれらは必ず集います。しかし来年からはヒストリー。魅せるから、見せるランドローバーになっていきます。
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