左の図は場内の案内看板です。南北が逆に表示されています。展示会場は真ん中の田んぼのようなところで、左下はマリーナ地区、右の赤点がキャンプサイトで、右端と右下はコテージエリアになっています。コテージエリアはさらに西側に大きく広がって、コンベンションセンターエリアに向け1km余りも続いています。
そろそろショウグランドに目を向けて行きます。
好きな人が集まるということで、見本市の他にも、中古車やチューンナップドカーといった一点ものも多く置かれています。奇妙な改造ディフェンダーの隣には、屋台のナンバープレート屋が。こちらはナンバーの指定はあくまで書類のみで発行され、プレートそのものは規定にあった大きさ、意匠のものを自分で買わねばなりません。それでこういう一種の看板屋のような店に頼むようになるのです。自作は、仕上がり規定されている大体の条項に当て嵌まりません。難燃・不変・明瞭・耐候・耐衝撃と広範囲の性能を充たすことを求められています。また、最近はドーバー海峡トンネルを利用し大陸に往来する車も現れ始めましたが、この場合はまた大陸で通用する形式の票板に替える必要があり、要は車は一個でも票板は何個も要る場合があるのです。
此所から先が、商店街。
多くのビジターがこの出店群を当て込んでいます。
新品未塗装のドアが出店にならぶのは珍しい。
それにここは珍しく、全部きれい。
折しも千年に一度という欧州熱波、天蓋があるお店はオアシス。
去年も居ました。電灯屋さん。LED電灯を推進する一派。この、ヘッドランプの下のが、流れるようにタララララと、外側へ光ると面白いなと思いますが。
この車には台型のヒーターインテークがついています。純正のインテークは上向きに開いて居るの
で、特に雪の日は詰まってしまってエアが来ない。だから横向きにしたり下向きにしたりするアタッチメントを考える人が出る。メーカーがやれと言いたいところですが、ここに一つ楽しみどころが残されていることになります。
野天の中古部品屋さん。決して少雨と言えないここですから度胸があると思います。中古部品や再生部品で自動車の可使用期間を延ばすのは、日本でこそ最近見え始めたことですが欧米ではそれこそ量産自動車が出始めた頃から定着している方法です。
自動車は系統の異なる工業品の融合体です。元々それを一軒の修理工場で帰結させること自体に無理があります。エンジンはエンジン工場が、ミッションはミッション工場が、内装部材などはそれこそ各々の専門家が手掛けるから修理になり得るのですが、それならいっそ、事故や廃棄で不要とされたものからそれらを引き上げ、修理したりして滞留させておき再流通すれば、より安価に確実に車輌を業務に戻せます。経過途上で部品メーカーから自動車メーカーが買い上げない部品の流通の機会を作っていけば、自動車メーカーそのものの負担が減り、利益水準を高めて行けます。
こういう、デカイものは尚更です。メーカーは成る可く余分は持ちたくない。ただこう、屋根やシャシなど大きなものは、これを扱う部品屋さんの方は、保管や流通の方法作りが大変でしょうな。
エンジンや内装のチューンナップはランドローバーの界隈でも当たり前になって来ました。弊社でもやっております。これらが満足な仕上がりになるのは部品や材料の業界が細かくこうしたこと向けのものを提供する体勢になって来たからです。
ある程度以上長時間車内で過ごす人にとって、内装を自分の好みの色合いにしたり、使いやすい調度を取り入れたりすることで疲労を軽減出来結果安全運転に繋がります。メーカー側はリサーチして各々を大きな比率の要望度に合わせていますから、こう細かいところ迄適応するのはそもそも無理と言うものです。
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