TBS 2001年1月4日(木)よる9時〜10時54分



ロケ地紹介






みどころ
今、最も輝いている若手女優の深田恭子と演技派の豊川悦司がスリリングで悲哀のある2時間ドラマで燃えた。物語は、衝撃的な出逢いの後、仁子(深田恭子)はテツヤ(豊川悦司)を強引に説き伏せ、信州、奈良井宿に記憶にない父の実像を探す旅に出る。母の知られざる過去や、家族の本当の姿を発見し、自分探しの旅をしてゆく少女と男の物語だ。また、世界中に幅広いファンを持つエンヤ(enya)の曲が始めてこのドラマのエンディングテーマに使用されるのも話題だ。〔曲名『ワイルド・チャイルド』(アルバム『ア・デイ・ウィズアウト・レイン』より)〕
あらすじ
 師走になると、仁子(深田恭子)は毎年父のことを思い出す。死んだ父の命日が近いのだ。父は17年前、仁子が生まれて間もなく交通事故で死んだと聞かされていた。父への想いは年ごとに、仁子の心に蓄積されていった。

 そんなある日、仁子が銀行に立ち寄った時に、二人組みの強盗が侵入し仁子も人質に取られた。恐怖が支配する混乱の中、人質の老人を庇う仁子は強盗・沼田(横山一敏)にショットガンで撃たれそうになった。危機一髪、長身の男が現れ沼田を挑発し、格闘になった。その様子に気付いた強盗の片割れの藤城(東幹久)が揉み合う二人に向け発砲し、混乱に乗じて逃亡。沼田は被弾して死亡、白中の惨劇であった。

 仁子は救ってもらったお礼に男を喫茶店に誘った。男の名はテツヤ(豊川悦司)と名乗り、無農薬野菜の運搬を生業にしていた。今夜も信州に行くと言うテツヤに名案を思い付いた仁子は、強引に同行を申し出た。母(森下愛子)が仁子に内緒で父の命日に実家に行っているのはわかっていた。母親の部屋を探し、「東京〜奈良井」と記されたチケットを見つけた仁子は、友達と旅行に行くとメモを残してテツヤと旅に出た。

 その頃、警察はテツヤを銀行強盗と、少女誘拐の容疑者として手配。さらに、逃亡中の藤城も銃を所持して仁子とテツヤを執拗に追い始めた。銀行を出る時にテツヤが自分のバッグと現金入りのバッグを間違えたのが原因であった。

少女が足を踏み入れた、父を知るための旅。それは、少女の心の空洞を癒してゆく自分探しの旅であり、家族の本当の姿を発見する旅でもあった。だが、同行するテツヤの正体と亡き父の戦慄の過去。さらに、凍てつくような恐怖が自分たちを待ち受けていようとはこの時の仁子は知る由も無かった。