ついでに知り合いの店に挨拶がてら寄ると、新型ディフェンダーがちゃんと鎮座していた。クリーブランドにもぼつぼつと入荷するので是非、機会をつくってみて頂きたいと思う。
姿形はほぼ踏襲され一安心だが、価格だけはそれを許さなかった。新しいエンジンは現代的な電脳制御を搭載、遂にディフェンダーも車輌価格の3割以上を電子装備が占める現代のクルマに一気に昇華、生き残る為には既に旧来の技術ではエミッションコントロールは不可能なことを証明された。
インテリアは味わいのある今迄のものからざくっと現代的なビューとタッチに変貌した。乗車定員を犠牲にしても今様であることを受け入れた。快適性を増したように見えるが、リアシートのパッセンジャーには足元のゆとりも、視界もないスパルタンな乗り心地を楽しんで頂く他ない一面は、昔の侭である。
最後に、店主からひとこと...。
「皆様、日頃よりの御注目、御来訪、そして御愛顧心より感謝申し上げます。
毎年必ず一度は本国本場のランドローバーショウを御紹介する為訪れていますが今回は流石に参りました。御当地の人々程ではないにせよ、思わぬ悪天候、御期待にお応え出来たか今一つ自信に欠けますが、時代は変わっても英国人はランドローバーの存在を誇っていることに違いはないことに触れ、益々この伝統を日本に伝える意欲が高まりました。
このように、異常気象は世界中に激しく爪を立て襲い掛かっています。ランドローバーも次々と新型を投入し、地球の環境保全に尽しつつ存在を守っています。それを理解し、さらには、大戦に加担しない、平和な時代の最もタフなブランドとしても英国人達は愛し続けているのです。
彼らの情熱と愛情にこうして毎年接し、皆様にお伝え出来ることに歓びを覚えます。
今後もクリーブランドのクルマとサービスに御注目を何卒宜しくお願い申し上げます。」
どしゃぶりの合間のパーキングにて前へ