ランドローバーマンスリー・ショウ
ビリング・アクアドローム・ホリデーパーク
2007年 7月 20〜22日

探訪記録

どろどろのところにこんなものを並べたら、明日あたりには錆サビである。

こちらから買うものが送られて来て、錆びていたりしても文句は言えないが、それを逆手にとったディスプレイ。

良い度胸である。そうとでもいうしかないが、出展者達はすっかり気を落としている。ポーカーフェースな英国人がその様を顔に出している・・・・・・


筆者なら、90の後ろを伸ばして軸を固定、ローラーを3個別サスに抱かせてハーフトラックにする。そうすると、前の駆動を罷めても四駆以上の性能は出るが速度はなくなる。何にせよディフェンダーを改造する価値はない。ボディだけ買い揃えて使えばいいだけ。

実用性どうこうはさておき、チャレンジとしては悪くないこういう工作。

筆者的には、アプローチがタイヤに劣りそうなので特に興味はない。
カッコも悪い。頑張ったのにごめん。
批評とは好評ばかりではないので。

経験上、軸先重量が極端に増加するこのやり方は効果的ではない。実験としてみるにも前例が百年分あるのでやる意味はない。本来ならシャシを2段にしてフルトラックにするか、後半を見直してハーフトラックにするかすべきところ。いずれにせよキャタピラに憧れるならば。

軍用としての経歴しかないライトウェイト。兎に角古いのであちこち四六時中故障するのは当然だ。長雨に祟られたか、日がな一日修理に没頭していたクラブメンバーが気の毒だ。

旧車趣味は味方を変えれば修理趣味である。修理という仕事は製造とは全く逆の楽しみがある。有り得ないことが有り得て来るのが修理の世界。
古くなってあちこちが腐れて来ると、新品では絶対起きないことが幾らでも、それこそ束になって襲い掛かって来る。部品も現行品程望めない。それらを相手に、肉体と知力、そして人間ならではの精神力を使って闘うのだ。どんな高価な工具も計測器も、助けてはくれない。勿論武器等役には立たない。

新世代の格闘技、それこそ旧車趣味で道路を我が物にすることだろう。昔と今では道も違う。昔新車で越えた峠は、今では越えられない峠になっていたりする。道が良くなることは、時として車には過酷になることもあるのだ。いろいろな違いに時代の思いを馳せ、闘う。そして全身油まみれ傷だらけになって、勝利の美酒に醉う。でも、呑んだら乗るな。

ディフェンダーのピックアップのゲートは、幅の狭さからして横に振った方が好いかも知れない。そこでお薦めはこれ。当店でも人気である。

でかいスペアタイヤが荷台にあると邪魔でしょうがない。これなら、広く使えるし開け閉めも楽。

軍隊の防弾と町中の防弾ではちょっとどころか大きくニュアンスが違う。

軍隊は撃たれることが前提だ。乗るものは皆撃たれることが仕事でもあるから過剰な防弾は案外ないものだ。しかしそれらは仕事でも趣味でもないのに撃たれるかも知れないとなると話は別になる。

分厚い防弾の硝子を嵌め殺しにして、全体を増量した上に帰れなくなると困るのでエンジンも防弾。

すっかり重たくなって沈み込んでいるがこうでもしないとTVの取材なんてヤッテられない位イギリスは危なっかしくなっているのかも知れない。

ピカデリー広場や空港に爆弾車があったりするのだから、愈々旅には注意が必要だ。

日本でやっても金が掛かるだけで使う場所がなさそうなこれら、こっちは割と流行っている。人口は日本の半分なのに、比較的ドライなプレーリーがあちこちに拡がっていて、ただとはいかないまでも比較的自由に遊べるようだ。

一寸前迄はシリーズ車が犠牲になっていたが、このところ足が大きく動くディフェンダーのシャシが好まれる。

シャシだけでも買えるので、決して現車改造ばかりではないらしい。メーカーもある。

今回厭に目についたのがこの標語。

人生は一度、楽しもう。

そこら中のボディやウィンドウにこうした文字が貼られている。

なんだかあちらも、こういうコトバが流行る程人心にすさみがあるのかと思うと複雑だ。

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