流石にディフェンダーといえども今のクルマです。Td5ではエンジンのコントロールが、PUMAからはミッションがどこに入っていてという情報やブレーキングの情報、四輪各々のトラクションコントロール、イモビライザとの連携等が、纏めて電子制御されています。
よくあるリコールの多くも、ECUの中でクルマの制御をしているプログラムの書き換えです。
このECUには、エンジンと推進、制動関係の様々なフォールト(不調です)がコレクションされています。何か不調を感じたからといって、昔のように、「ここかしら、それかしら」と経験と勘に頼る修理は意味を為しません。先ずアナライザでフォルト情報を検索し、発見されたそれらに対する処置を検討していくことから始まります。
オイルで真っ黒になって幾ら直しても、プログラムそのものと機械がきちんと呼応しあえなければ、別の不調になってしまうのです。
このアナライザによる点検は、実はある程度定期的に行なう必要があります。
ECUは優秀な機関士です。不具合を克服するよう、自ら手を施し運転を援助しています。しかし不具合が蓄積するとその情報が正しい運転を邪魔するようになります。普通はバッテリーを取外せば初期化されます(イモビライザも初期化されますので改めて情報入力が必要です)が、常在化しパラメーターとなってプログラムに呑み込まれたものは電子的に外から改めてやるしかありません。また、その原因箇所の不調も同時に特定出来ますので、余計な部品を買ったり、人の経験による診断で故障の堂々巡りが起きたりすることはもうないことになっているのです。
排気ガスの浄化や安全運行の為の諸装置の運用の為に欠かせなくなったECUは今やクルマにとって頭脳です。大切なそれからいつも情報を貰い、好調な愛車の維持に必要なサービスが、これです。診断はいつでも承ります。お時間は1時間掛からず実施出来ます。ディフェンダーに限らず、ランドローバーECU搭載車種全般に対応しておりますので、お知り合いがお持ちの他車種とお誘い合わせの上ご利用頂くことも出来ます。
また、弊社ではこのほか、ECU搭載ランドローバー車のプログラムチューニングも承っております。もう少し力強く走りたい、燃費を少し改善出来ないか、など、機械的な改造の必要なく効果が得られる例も多くあります。通常ドキュメントチューンナップといわれるこの方法には、ECUディアノスティックが経過として必ず必要です。
合わせて御相談頂くことも出来ますので、御一報下さい。