Defender 70th Anniversary

2015年モデルを以て惜しまれつつも閉じられた、4X4のフラッグシップ。67年という、中途半端な数字を取り繕うのか、はたまた、新たなる時代へのプロローグか。そうしたいろいろ隠されたものを探りたくなる三年のまだ冷めない余韻は、この時期にこのニュースをどれだけフレッシュに捕らえることが出来るのでしょうか。

DEFENDER WORKS V8 / 70th Anniversary Limited

と銘をされる、世界限定総数150台(この際150作品といった方がいいかも)の、その歴史の最終ページとなるべき締めくくりが発表されました(カタログページ)。

ランドローバーお得意の細かなチョイスレンジは此処でも提供されます。
ベースフレームは専用設計の90および110から選べます。
車体色は上画像の6色(他色についてはお問い合せ下さい)に加え、コリスグレー・グロスブラックトリム/インダスシルバー・グロスブラックトリム、スタンダードブラックパック、サントリーニブラックグリルアンドヘッドランプエスカッション、サントリーニブラックホイルアーチが各々選択出来ますので、マッチングを考慮しつつお選び頂けます。
インテリアは、アイボリーとエボニー、オールエボニー、ルナウィンドウとエボニーの三種から選べます。

そして5000cc405HPというディフェンダーの史上初めての高出力V8ガソリンエンジンの動力をこれまた史上初の8速オートマチックトランスミッションを介してフルタイム方式で四輪に伝えます。ラインナップ標準の122馬力ディーゼルでは体感出来ない異次元のドライビングが間違いなく齎されるでしょう。

但しサスペンションやブレーキといったフレームアコモデションは、そもそもフレーム自体も含め、オリジナルのディフェンダーの侭ではとても持たないので、この限定モデルの為にチューンナップが為されます。アクティブにトラクションを振り回す為、ステアリング装置には電動のアシストが備えられることになっていますので、それに応じた、スポーツカーに相応しいセッティングが各部に施されます。
オーナー、或いは元オーナーなら誰でも持つ、ディフェンダーの一寸解せない乍らも実はそれで世界隅々迄轍を残したセットアップを、再び世に問うものではない特別限定仕様車は極端に微少な数量で提供されるのです。

生憎乍ら価格やその納期は発表されておりませんが、既に受注は始まってしまっております。いかにもそれらしい、堂々と遠慮ないこの振出しに感心した方は、ディフェンダーの最期を飾るに相応しい方でもあるのでしょう。

なお、左右のステアリングポジションは選択出来ます。しかしながら過去の限定リリースの傾向として、左ハンドル車が後々のアピールを獲得している事実が見逃せません。現に元々限定状態での生産状況とならざるを得ないフェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンにおいては、セールスが左ハンドル車を選ぶようガイドしますが、これは後日価格に期待が持てるようになる市場摂理によるところ。大多数を占める右側通行国に市場が拡がる為、放出の際に売価に期待が持てるのです。実はとうの昔から、中古車は国際市場を持っているのです。そのため、豪州や英国では、エキゾチックカーは特別な税を納めてでも左ハンドル車が求められています。日本は、行政的な差別化をされておりません。左ハンドルも普通に登録出来ます。投機的なお話を示すことに恐縮を感じざるを得ませんが、ご一考の余地として、是非御検討に織込まれてはと存じます。

お問い合せに躊躇は無用です