いうなればロンドンタクシーです。
これは普通の乗用車にはない嬉しい装備が割に満載なんです。先ず、運転手となる人が中心になりうる自由さと、乗客主体の格式が奇妙に共存しています。大きく開くパッセンジャードアは荷物の積み降ろしにも好適で、普段一人で車を使う人にとって、バンと乗用車の中間のような扱いよさがあり、また専ら運転席には助手席を付けない為、ビジネスに必要な荷物は手許に全て置いておける等とても便利です。
ひとたび誰かをのせるとなると、ご覧のような車座シートレイアウトで盛り上がること請け合いです。大きな鞄や車椅子など特殊な荷物もドアから客室に滑り込ませられますし、充分な天井高さは文金高島田の花嫁さんでも大丈夫ですから、人を乗せて楽しむ方にもうってつけでもあります。

また、そういう用途ですから、これはとても丈夫な車なのです。日本のタクシーと違い、オーバーホールを繰り返して何十年も使うのが伝統ですから、格段に丈夫なシャシ・サスペンションを持っているのです。
燃費もいいんですよ。無理なエンジン設定をせず、経営者に優しい働き者なのです。

以前、景気が良かった折には個人タクシーの方が個人輸入して使用する例もありましたが、昨今余り見かけなくなってしまいました。その時代筆者も一時使用したことがあり、運転し易い上乗り降りや荷扱い等とても考えられている車体構造には感服したものです。長時間の街乗りを為さる方には好適、勿論タクシー事業用としては完璧、そしてお洒落な乗物です。

英国は左側通行の国、日本と共通した環境です。特別な改造を全く施すことなく、全ての装備を存分に日本でお使い頂けます。