毎年、こうして英国に渡り、イベントを覗いて来るのです。何か新しい品が出ていないかや、英国との先の1年の相談等、仕事上の開発や継続の上から義務的に訪れねばならない理由もありますが、エネルギーを貰いに行くという見方が出来るようになって来ました。 このイベントはディフェンダー中心であることを、ここまでご覧頂けばお分かり頂けるでしょう。 長く暮らしを共にし、痛い痒いを知り尽した相棒と生きる。その方法を直に手にする場所として、皆でこのイベントを守っている。その為に距離を厭わず訪れ、提供し、利用する。持ちつ持たれつの関係が、ここには活きています。誰かの私利、誰かの欲求だけの為に一方的に開かれているものではない一体感。ディフェンダーはイギリスでも今は必ずやポピュラーなクルマではなくなっています。これを選ぶ人にはそれなりの理由があります。愛国心も、あるでしょうが、もっと大きな支えになっているのは、持ちつ持たれつが成立し易いことではないかと思います。ランドローバーコニュニティの中で最もそれを強くしているのがディフェンダーユーザーとも思えます。突出した特殊さが一面で目立ちますが、裾野は広い生活の、仕事の現場そのもので、泥臭く普通な人生そのものなのだと思います。 クルマを買い換えてしまうのは簡単です。手持ちのモノを捨てて、新しい時代のモノを買えばイイだけです。でもそれが本当にエコでしょうか。経済的でしょうか。クルマを捨てればそれだけで環境に大きな負荷を与えるのではないでしょうか。新しいものを作る為に排出される負荷はどうでしょう。お金は、楽に支払えましょうか。 私どもは直接この銘柄に触れているから尚更なのかも知れませんが、広い意味でも、同じチャレンジをそこここで見られないでしょうか。恐らくは、目の前で行われていても気付かないだけなのかも知れません。 大きなスポンサーから見放されても、彼らは集まります。そして交歓しあいます。大資本では飼い殺しに出来ないエネルギーがあるんです。それを糧にして、ご利用頂く皆様に貢献することに繋がればと考えています。 |