戦後を支える軍用車

ランドローバーは軍用車としても名高いが、戦後生まれということもあり、世界中で同時期に同型が大量に使用された実績はないのです。各々の国や地域、団体等が要求する姿かたちに作り上げられ納入され、各々の意図を以て使われているだけです。が、それがまたいいという人も多いもんです。

ここには、現役車輌はありません。皆、専ら放出品か、個人的にカスタムオーダーされたものばかりです。しかるべき筋を通せば、個人的な注文にも応じてくれます。

軍用車としてもっとも多くのオーダーを受けたのはシリーズII・IIIの時代でしょう。特に空輸を意識したライトウェイトや、積載性重視からキャブオーバーとしたフォワードコントロールは、65年から75年の間に集中的に製造されています。

役を降りた軍用車は、愛好家に求められ、状態よく保たれ、主にショウイベントで披露し楽しまれているようです。愛好家は多くが元々軍人という感じでした。自分たちの伝手でこれらを入手している訳です。
軍用車は、実用期間中は訓練としても役目としても入念な整備を受けており、彼らが求める段階では専ら状態については心配がないそうです。但しその後、車種の入替え等があると、部品の供給等に窮する為、グループとしてそれらの入手やストックをし、保存につとめるのだそうです。

平和な時代に平和な場所で、軍用車に触れるのはいいものです。ここでは、どの車にも、一言声をかければ触れることが出来ます。

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