LRO・ショウ2009
探訪記録
17th - 19th July
Land Rover Weekend : www.lroshow.com

弊社恒例行事の英国ランドローバーショウ訪問旅行、今年も実施しました。

近年は神から見放されている自動車業界ですが、こちらとて昨年の燃料暴騰の後のリーマンショックレヂュースという二重打撃の影響は拭い切れません。幾つもの、有名なアフターマーケットコンストラクターやブランドの姿が消えました。しかしながら、それでも情熱に支えられた多くの人々が、ここビリングに集まっていました。

現在は世界的に高級SUV専門メーカーとしてブランドと共に唯一存在するランドローバーも、元々英国本土において大戦後供用ないしは放出され、広く使用されていたウィリスジープMBが老朽・消耗し始め、この小型多用途四輪駆動車の有用性と必要性に応える為、1948年、商品名称と社名が同一の「LAND ROVER」(現在はシリーズIという)として発足したものでした。排気量こそウィリスと同じものの、出力アップと高速運転に問題が残る側弁式をオーバーヘッドバルブに改め、整備性の向上と改造への親和性を高める為パネル構造の車体をもつそのクルマは、素材こそ未だ鋼材の供給規制の為、戦時中の航空機用アルミ残材をボディに使用せねばならなかったものの、順調にMBとの入替えが進み当面の成功を見、英国において戦後最初の自動車メーカーの発生という金字塔ともなりました。
それだけ、英国人にとってランドローバーは、愛国的心理面でも重要なブランドとされるのです。

ランドローバーに夢と人生を託した年代は、高齢となったといえど今も健在です。畑を耕し、井戸を掘り、荷を運びして共に働いてきたランドローバーは、その向上と独立への思いと共に、世代を超えて今も英国人を虜にしています。

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